【CEFR・CEFR-J】あなたの英語力をレベル別にチェックしよう!

「あなたの英語力はどのくらいですか?」と聞かれたとき、どう答えますか?

「英検2級くらい」「TOEIC 700点くらい」と答える方が多いかもしれませんが、実はこれらは「知識量=インプット」を測る指標であり、「実際にどれくらい話せるか=アウトプット」を伝えるには少し曖昧です。

そこで今、世界の共通言語として使われている指標が「CEFR(セファール)」です。

さらに、日本の英語教育実情に合わせてこれをより細かく設定した「CEFR-J」という指標も存在します。

本記事では、このCEFRおよびCEFR-Jに基づき、

レベルごとの「スピーキング力(話す力)」がどの程度を示すのか具体的に解説します。

「今の自分は何ができて、次はどんな練習をすればいいのか」を明確にするロードマップとしてご活用ください。

本記事の執筆者(ゆとりダディ)の英語力
  • TOEIC L&R 920
  • CEFR B2(Versant Score 59)
  • アメリカ西海岸に4年駐在経験あり

そもそもCEFRとCEFR-Jとは何か?

ざっくり言うと、英語のスピーキング力を図る指標で、CEFR=欧州基準、CEFR-J=日本基準です。

世界共通の物差し「CEFR」

CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)は、言語の習得状況を評価するために考案された国際的なガイドラインです。 特徴は、単語数や文法知識の量ではなく、「その言語を使って具体的に何ができるか(Can-do statements)」で評価される点です。レベルは以下の6段階に分かれています。

  • A1・A2(基礎段階)
  • B1・B2(自立段階)
  • C1・C2(熟達段階)

日本人向けに細分化された「CEFR-J」

しかし、日本人の英語学習者の多くは、基礎段階である「Aレベル」に集中している現状(約80%)があります。そこで、日本の英語教育環境に合わせて、Aレベル帯をさらに細かく分け、成長実感を得やすくしたものが「CEFR-J」です。

CEFR-Jでは、以下のようにAレベルが細分化されています。

  • Pre-A1
  • A1.1 / A1.2 / A1.3
  • A2.1 / A2.2

これにより、初心者が「万年A1レベル」と感じて挫折することなく、階段を登るようにレベルアップを目指せるようになっています。

【CEFR-J基準】レベル別スピーキング力の詳細解説と具体例

ここでは、日本人向けに細分化されたCEFR-Jの指標に基づき、各段階のスピーキング力を解説します。 「今の自分はこれなら言える!」という場所を探してみてください。

Pre-A1 レベル(英語入門)

【キーワード:単語・ジェスチャー・アイコンタクト】

英語学習の本当のスタートラインです。まだ「会話」というよりは、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が評価される段階です。

  • できること:
    • ジェスチャーを交えながら、知っている単語を並べて意思表示ができる。
    • 相手の目を見て、簡単な挨拶(Hello, Good morning)や返事(Yes, No)ができる。
  • 会話例:
    • Q: “Do you like coffee?”
    • A: “Yes, yes. Coffee. Like.”(身振り手振りで)

A1.1 ~ A1.3 レベル(初級の3ステップ)

【キーワード:定型表現・自己紹介・ホストのサポート】

CEFR-Jでは、初級者層を3段階に分けています。ここでのポイントは**「相手(聞き手)が助けてくれれば会話が成立する」**という点です。

  • A1.1(定型句のみ):
    • 自分の名前、年齢、住んでいる場所など、丸暗記した短いフレーズを言える。
  • A1.2(ごく簡単な質問と応答):
    • 相手がゆっくり話してくれれば、「What is this?」「Do you have ~?」といった非常にシンプルな質問をしたり、答えたりできる。
  • A1.3(身近な欲求の伝達):
    • 「お腹が空いた」「これが欲しい」など、自分の基本的な欲求を簡単な文で伝えられる。
    • 会話例: “I want this one, please.” / “Excuse me, what time is it?”

A2.1 ~ A2.2 レベル(基礎・脱初心者)

【キーワード:短い文の接続・日常の事実描写】

中学英語の文法が一通り頭に入り、海外旅行でも簡単なやり取りならなんとかなるレベルです。ここから「単語」ではなく「文章」で話す意識が強まります。

  • A2.1(短い文をつなぐ):
    • 「and」や「but」を使って、短い文章をつなげて話すことができる。
    • 家族や趣味など、個人的な情報について簡単な説明ができる。
    • 会話例: “I have a brother. He is a student and he plays baseball.”
  • A2.2(比較や過去の描写):
    • 過去の出来事や週末の予定などを話せる。
    • 「~の方が好き」といった簡単な比較や、理由(because)を短く添えることができる。
    • 会話例: “I went to a restaurant yesterday. It was nice because the soup was so delicious.”

B1.1 ~ B1.2 レベル(中級・自立への架け橋)

【キーワード:自分の意見・トラブル対応・理由付け】

ここが「英語が話せる」と言われ始める大きな壁です。相手の助けを借りず、自力で会話を継続させる力が求められます。

B1.1は海外駐在においてマストで欲しいレベルです。理想はB1.2=B1+レベルを修めてから臨むことをオススメします。

  • B1.1(準備ありでの会話):
    • 自分の興味のある話題であれば、ある程度準備していればまとまった内容を話せる。
    • 夢や希望、経験について語り、その理由を説明できる。
  • B1.2(突発的な対応):
    • 準備していなくても、身近な話題なら即座に会話に参加できる。
    • 海外旅行中のトラブル(クレームや交渉など)に対処できる。
    • 会話例: “I think remote work is good because we can save time. However, communication is sometimes difficult.”

下記の記事で、このレベル帯でアメリカ駐在した私の苦悩を記載しています。

B2.1 ~ B2.2 レベル(中上級・ビジネス実務)

【キーワード:流暢さ・抽象的な議論・説得】

ビジネスの現場や、大学での議論に適応できるレベルです。CEFR-Jにおいて、多くの学習者が最終目標とするのがこのゾーンです。

実際に私の体感であれば、アジェンダに沿った議論の場合、ネイティブとも対等に渡り合えるレベルです。少し話が逸れた場合でも大筋がずれていなければ瞬発的にも対応ができ、表現のストックもかなり増えている状態です。

  • B2.1(詳細な説明と議論):
    • 自分の専門分野において、技術的な議論ができる。
    • あるトピックに対してメリット・デメリットを挙げ、論理的に意見を述べられる。
  • B2.2(ネイティブとの対等な会話):
    • ネイティブスピーカーと話しても、お互いにストレスを感じないスピードと流暢さがある。
    • 抽象的な話題や、社会問題についても複雑な文構造を使って話せる。

海外駐在の場合、赴任前もしくは赴任して半年程度でB2へたどり着けていれば英語で苦労することは少ないと思います。

C1・C2 レベル(上級・熟達)

【キーワード:ニュアンス・構成力・文化的背景】

CEFR-Jでは、B2までが特に詳細化されていますが、Cレベルは「完成された英語力」として位置づけられます。

  • C1: 複雑な話題でも、言葉に詰まることなく、構成のしっかりしたスピーチやプレゼンができる。皮肉やユーモアもある程度理解し、使える。
  • C2: 学術的あるいは高度な専門職務において、ネイティブ同等(あるいはそれ以上)の正確さと洗練された表現力でコミュニケーションができる。

実際の駐在生活でCレベルに到達している日本人の同僚は、ほぼいませんでした。そのため、Cレベルまで修めることができれば、ほぼネイティブスピーカーといって遜色はないでしょう。

無料でCEFR-Jレベルを測定しよう

PROGOSアプリを使用すればなんと無料でCEFR-Jのレベルを確認することができます。

有料になる前にぜひ自分の現在地を測定しましょう。

毎日測れる英語スピーキングテスト アプリ版 | PROGOS
CEFRに準拠したスピーキングテストPROGOS(プロゴス)のアプリの紹介。20分で英会話のレベルを診断することができます。

実体験:狂ったようにPROGOSアプリを使った結果

駐在中に英語力アップの実感が欲しく、無料なのをいいことにPROGOSアプリを使用しまくっていました。AIが英語力を判定し、各項目及び総合レベルを出してくれます。

注意点として、無料版なので出てくる問題がある程度同じものが使いまわされます。そのため、一見後半にいくほどB2以上を取れるようになっているように見えますが、問題自体に慣れてしまったという点も否めません。

評価される6項目は下記の通りです。

  • Range=語彙力・構文
  • Accuracy=文法の正確さ
  • Fluency=流暢さ(スムーズな発話)
  • Interaction=発話の開始、維持等、接続の自然さ(Well, In my Opinionなど前置きの言葉)
  • Coherence=辻褄(ロジカルな発話の組み立てか)
  • Phonology=音韻(発音やリズム、抑揚など)
筆者のPROGOS利用履歴。メモで控えておくとモチベーション維持に役立つ。
問題構成・評価方法・結果フィードバック | PROGOS
PROGOSはCEFRに基づく約20分のテスト。問題は5パートから成り、主にオープンクエスチョン形式で回答。詳細なフィードバックシートは学習に役立ちます。

さいごに

英語のスピーキング力は、身長のように目に見えるものではありません。そのため、「勉強しているのに伸びている気がしない」と不安になることも多いでしょう。

しかし、CEFRやCEFR-Jという「道筋」を持つことで、自分が今どこにいて、次にどの山を登ればいいのかが明確になります。

まずは、自分の現状を冷静に分析することから始めるが吉です。

「A2レベルだからダメだ」と落ち込む必要は全くありません。A2にはA2の、B1にはB1の楽しさと課題があります。現在地を知ることが、確実なレベルアップへの第一歩なのです。

あなたの英語学習が、より実りあるものになりますように。ゆとりダディからは以上です。

【参考文献・出典】 本記事のレベル分けおよびCan-doリストの定義は、以下の公式情報を参照・一部引用して作成しています。

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